1990年流行語

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キーワードタウンは、テレビ・ラジオ等でよく耳にするいろんなジャンルの言葉を管理人の独断で、キーワードとしてピックアップし、解説しています。通常の意味とは、異なる場合もあるかと思いますが、ご了承下さい。
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1990年 平成2年流行語金賞


 ■ ファジィ ■  受賞者:三上遵太郎(松下電器産業(株)電化本部電化研究所所長)

【解説】
「ファジイ」のブームのきっかけをつくったのは、家電製品に応用・実用化した、松下電器の洗濯機が第1号。「ファジィ」とは“あいまい”という意味の言葉で,カリフォルニア大学のザデー教授が開発した「ファジィ工学」で一躍有名になった。「経験」や「勘」といった、コンピュータでは処理できないといわれていた“あいまい”なものをプログラミングする理論の事。
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 ■ ちびまる子ちゃん(現象) ■  受賞者:トーマス・リード記者

【解説】
30年前の地方中小都市を舞台に平和で平凡な日常生活を描いたこの漫画で、日本で大ブームになりました。なんと漫画「ちびまる子ちゃん」が米紙ワシントン・ポストに“日本人の心とマーケットをかっさらった漫画”として紹介されたほど。ナレーターの一言もなんとも笑えますよね。


1990年 平成2年流行語銀賞


 ■ “ブッシュ”ホン ■  受賞者:岡崎守恭(日本経済新聞社政治部)

【解説】
1989(平成1)年8月に首相に就任した海部俊樹は、90年8月に勃発した湾岸危機では対処不能に陥った。その海部を支えたのが、ブッシュ米大統領からの電話。日本側の対応をアメリカ寄りにするためにハッパをかけたものだが、ブッシュからの電話があるとにわかに元気づくことから「『ブッシュ』ホン」といわれた。日経のコラムに登場、日米首脳の象徴的な位置関係を、わずかカタカナ5文字で軽妙に活写してみせた。以来、各メディアがこの言葉を使いだし、皮肉な流行語となった。

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 ■ バブル経済 ■  受賞者:該当者なし

【解説】
土地や株は天井知らずに上がり続け、実体経済をはるかに超える異常な数値を示していた。このような投機的な経済状況は、いつしか「バブル(泡)経済」と呼ばれるようになった。


1990年 平成2年流行語銅賞


 ■ オヤジギャル ■  受賞者:中尊寺ゆつ子(漫画家)

【解説】
漫画「スイート・スポット」の登場人物“オヤジギャル”は、駅の立喰いソバを食べ、電車の中ではスポーツ紙を広げ、株を売り買いし、疲れたらユンケル黄帝液を飲む。現実の社会でも、漫画のように女性の「オヤジ」化現象は珍しいものでなくなってきた。年若いけれど、やることは“オヤジ”そのもの、そんな女性を「オヤジギャル」と呼び、当の女性たちに大受けしましたね。

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 ■ 一番搾り ■  受賞者:本山英世(キリンビール(株)社長)

【解説】
アサヒ“スーパードライ“の大ヒットに対抗するため、ビール業界の王者キリンが発売した新ビールの名称。「一番搾り」というレトロなネーミングと、一番搾りしか使わず、徹底的に味にこだわった贅沢なコンセプトが受け、大ヒットとなった。

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 ■ パスポートサイズ ■ 受賞者:出井伸之(ソニー(株)取締役)  :浅野温子(女優)

【解説】
ソニーが新発売したビデオ用ハンディカメラの名称。サイズが“パスポート”と同じところから命名されたのだが、聞いただけで小ささが実感でき、インパクトは強烈であった。テレビCMの浅野の軽妙な演技も加わって爆発的な人気となった。ネーミングの重要さを再確認させたという意味での受賞である。


1990年 平成2年流行語その他受賞


 ■ アッシーくん ■  受賞者:自称「アッシーくん」たち

【解説】
深夜、帰宅しようとする女性が電話を一本。すると男が現れ、車で女性を送っていく、これが「アッシーくん」。電話一本ですぐに飛んで来て、“足代わり”を務めることからこの名がついた。見返りを求めず、ひたすら運転手に徹する。流行語になるほど、あちこちに「アッシーくん」が出没していることは事実であった。

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 ■ 愛される理由 ■  受賞者:二谷友里恵

【解説】
歌手・郷ひろみと結婚した二谷が書いた初のエッセイ本のタイトル。出版と同時にベストセラーとなり、ミリオンセラーを記録する。内容は、言ってみれば“タレント本”の枠を超えていないのだが、女性の溢れるばかりの“自信”が全面に出ていて、若い女性には受けた。挑発的な「愛される理由」という語は、たとえば「このレストランが愛される理由」という使い方で、若い人の間で流行語となった。

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 ■ 昭和生まれの明治男 ■  受賞者:村田兆治・淑子夫妻(元ロッテオリオンズ)

【解説】
肩・肘の故障に泣き、あらゆる治療、手術、苛酷なまでのリハビリの末、奇跡のカムバックを遂げた村田投手。復帰後も、豪速球にこだわり凄まじいまでの努力を続けた。この野球に賭けた鬼気迫る執念と頑固さを、陰で支えた淑子婦人は「昭和生まれの明治男」と表現した。

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 ■ 「気象観測史上(はじめての…)」 ■  受賞者:テレビ各局のお天気キャスター

【解説】
この年は春、夏、秋、冬と、異常気象の連続であった。そのため気象予報では「気象観測史上初めての」とか「測候所開設以来の」という枕言葉が多用された。温暖化、オゾン層破壊、酸性雨など、地球の機能全体に狂いがきているのでは、と人々にエコロジーを考えるきっかけを与えた。

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 ■ スペシャルゲスト ■   受賞者:ラシド・M・S・アルリファイ(在日イラク大使)

【解説】
この年8月、イラク軍はクウェートに進攻。これに伴い、イラク国内の外国人は拘束されたのだが、フセイン大統領はこれを「スペシャルゲスト」と強弁した。言語文化、風土、歴史観の違いでは理解できないフセイン大統領の“個性”に西側世界は憤激した。国内でも、むりやり人に何かを要求することを「スペシャルゲスト」と言う冗談がはやった。


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